【参加者募集】外国語教員のためのTPチャート講座オンライン参加者募集2022.02.27
TP(ティーチングポートフォリオ)チャートは、よりよい教育に向けて自分の教育活動について俯瞰的にふりかえって、軸としての理念を見出し、方針方法を対応づけ、将来の目標を設定するワークシートです。
2019年8月に日本語教師のためのTPチャート講座で栗田先生・吉田先生(東京大学)からTPチャートについて教わりました。
先生方のホームページにTPチャート作成の動画の掲載されていて、自分でも作れるようになっているのですが、TPチャートはほかの人に説明したり、話し合ったりすることで、自分の教育活動をより深くふりかえることができます。
今回は、一緒に作る場をオンラインで提供することにし、講師としてではなくファシリテーターとして参加することにしましたので、無料で開催いたします。
栗田先生(東京大学)作成のビデオでTPチャートを最初に作っていただく予定です。
日 時:2022年02月27日(日)10:00~12:00 UTC+9
対 象:外国語教育に従事している教員
場 所:オンライン(zoom)
ファシリテーター:岡山理科大学グローバル教育センター 谷川 依津江
立命館大学国際教育推進機構 阪上 彩子
申 込:外国語教員のためのTPチャート申し込み(2022. 2.27)
問い合わせ:立命館大学 阪上彩子
tpchartflt☆gmail.com (☆をアットマークに変更ください)
ちらし:
【ワークショップ開催報告】2021年5月27日めやすWSオンライン
5月26日と6月9日に、メキシコ日本語教師会さんのご招待で、
初中等教育機関で教えている先生方対象に、目標分解表のワークショップを行いました。
プロジェクトワークを取り入れるように言われているから、取り入れているが、
成果が見えないと保護者から言われているそうなのです。
それで、一貫性をもってプロジェクトを計画したいとのこと。
カリキュラムを作成する大規模、そして長期的なものに、合うだろうかと不安に思ったのですが、とりあえず言われたようにワークショップを行いました。
参加者は30名でした。
前回のワークショップと同じく、「目標分解表とは何か」というのは、ビデオで見て学習してもらいました。
スペイン語訳もつけてくださいました。
その後、一緒に練習問題をして、それぞれのプロジェクトの目標分解表を作ってもらいました。
1回目が2時間でしたので、小目標のところまでしか進まず、あとは宿題としました。
(グーグルスライドにしたのでどこまで進んだかチェックできたので、簡単にアドバイスはしました)
2回目は、宿題となった目標分解表をほかのグループと共有して発表しました。
私はいろいろなグループを見て回ったのですが、人数が多くて、ゆっくり先生方と話す時間がなかったのが残念でした。
終わってから、修了証?ももらいました。
PODCASTを作ろう
5月26日と6月9日に、メキシコ日本語教師会さんのご招待で、
初中等教育機関で教えている先生方対象に、目標分解表のワークショップを行いました。
いろいろな目標分解表ができあがったのですが、
メキシコでの週末の過ごし方をポッドキャストを作ろうというプロジェクトを考えてくださった、長尾先生、アンドレア先生の目標分解表を紹介したいと思います。
ポッドキャストを作るなんて考えもしなかったので、おもしろいです。
メキシコではポッドキャスト、みなさん、よく聞くのでしょうか。
https://1drv.ms/p/s!Ap5DVcQnpz0Fg5tA0u7GvnOdNxlYmA?e=cAfmXc
上の目標分解表のフォーマットが欲しい方は、こちらからダウンロードできます。
目標分解表を作る
目標分解表は、プロジェクトワークを設計するためのツールです。
プロジェクトのテーマを設定し、逆向き設計を利用して、目標を分解し、日常の授業の活動に落とし込んで、プロジェクトを設計します。
ここでは、目標分解表を作る方法についてご紹介します。
大きく分けて、ワークショップに参加する方法と独力で作る方法があります。
ワークショップに参加して作る
ワークショップに関する情報はこちらのページに載せますので、確認して、ぜひご参加ください。
独力で作成する
以下、独力で作成する方法をご紹介します。
①スライドをダウンロードする。
②目標分解表とは」の動画を見る
https://youtu.be/H4SPb3gbsvI
③「目標分解表を作成する」の動画を見ながら、作成する
④作成したあと、チェックリストでふりかえる
おすすめスポットの半日散策マップを作ろう!
2021年3月10日に開催した目標分解表ワークショップに参加してくださった小林先生、柳澤先生ペアが作成された観光マップを作成するプロジェクトをご紹介します。
「地域の人にインタビューをして、留学生の目で見た街の魅力を紹介できる観光ガイドマップを作ろう!」
インタビューもしてマップを作るといろいろ盛りだくさんで楽しそうですね。
「留学生の目で見た」というのがポイントですね。
今はコロナ禍でなかなか難しいかもしれませんが、ぜひ実践された結果、どうだったかもお伺いしたいです。
https://1drv.ms/p/s!Ap5DVcQnpz0Fg45fs0YS_kuiCd1mjw?e=eqFuDK
【ワークショップ開催報告】2021年3月10日めやすWSオンライン
新型コロナの影響で、研究会やワークショップが行えない今年度は、オンラインで目標分解表のワークショップを行っております。今回は2回目でした。
プログラムはこちら、
https://letsmeyasu.hatenablog.com/entry/2021/01/24/202614
オンライン開催ということで、タイ、ブラジルと日本国外からの参加者も。
10時から16時と長丁場でしたが、みなさん集中して取り組んでくれました。
今回が今までと違ったのは4点。
1点目は、主催の私がインストラクショナルデザインについてもっと勉強して、これを取り入れたことです。
熊本大学の鈴木克明先生は、講義形式からの脱却についてよく話されます。
『研修設計マニュアル』39ページによると
研修は仕事の時間を犠牲にして初めて成り立つものであるから、同じ効果があるのであれば、もっと効率的な手段を選択すべきだ。』とのことで、今回講義形式をやめました。
①「目標分解表とは」という説明を10分ほど講義形式で行う予定でしたが、先にビデオを見ていただき、グループで自己紹介を兼ねて、目標分解表についての疑問点を話してもらう時間にしました。
② 実践報告については、その場で話してもらうのではなく、希望のプロジェクトで多いものを実践されている先生にお願いして、ビデオをとってもらい、当日それを流しました。
(ネット環境が悪い方には、限定公開したyoutubeを見てもらうようにしました。本当はこれも事前課題にすればよかったのかもしれません)
③ スライドや目標分解表など迷子にならないように、すべて共有URLをとって、グーグルドキュメントで貼り付けるようにしました。
④前回は、評価について取り組む時間がなかったので、早めに取り組んで、評価を入れてもらうように促しました。
グループは7グループで、観光ガイドマップを作る、タイの街の魅力を伝える動画を作る、大学のキャッチフレーズを作って、PR動画を作る、初対面の人に話しかける会話をスキットを作成し、ドラマとして実演する、学園祭で、自国の料理を紹介、販売するなどなどのプロジェクトを考えました。
終了後、いろいろと勉強になったという声をいただきました。ペア、グループで行ったのもよかったとのことでした。
今回作った目標分解表に沿って、プロジェクトを実践すると言ってくださった先生方がいたので、ぜひまた報告していただき、それを聞いた方が実践するという「つながり」も大切にしたいと思いました。
改めて、みなさんと一緒に目標分解表を作っていて、3段階に分ける意味と、小目標と中目標の違いなどについて考えました。
あくまで、私の見解ですが、中目標は技能で分けるといいのかなと思いました。
街紹介のビデオを作るのであれば、街の分析、ビデオのスクリプトを書く、ビデオを作るの3つ。
インタビュー記事を書くのであれば、インタビュー記事を読む、インタビュー相手にアポをとる、インタビューする、インタビュー記事を書くの4つ。
「読む」は目標が達成したかどうか確認できないので、「読んで構成をまとめることができる」になるとは思いますが…。
小目標は教室活動の目標、個々のタスクが目標に結びついていないといけないのかなと思いました。
インストラクショナルデザインでTOTEモデルというのがあります。
これは、特定のゴールを目指して進むときに、常にゴール達成しながら作業を進めることを図式化したモデルで、TEST→OPERATE→TEST→EXITの頭文字をとって、TOTEモデルと言われる(鈴木2004『詳説インストラクショナルデザイン:eラーニングファンダメンタル』)
とのことです。
この考えでいくと、目標ごとに形成的評価をおいて、目標が達成されたか、進捗状況を確かめながら、プロジェクトを進めると、失敗せずに進めるのではないかなと思いました。
小目標ごとにおければベストですが、時間の関係でおけない場合もあり、評価のことも考えると、目標たてやすいのでしょうかねぇ。
このへんがチェックリストにも取り込めたらいいなと思いました。
ホテルマンになりきって、日本語で接客してみよう!
2018年度に長期的に行った研修の中で実践されたプロジェクトを紹介します。
台湾の明新科技大学の栗原祐美さんは将来観光に携わる人材を育成しています。そこで、ホテルマンになりきって、日本語で接客しよう!というロールプレイをビデオで撮影するというプロジェクトを実践してくれました。
1クラスに50人という語学クラスとしてはとても大きいサイズクラスで、いろいろと苦労されながら実践されています。詳しくは、こちらめやすWEBのPDFをご覧ください。
パワーポイントはこちらです。
https://1drv.ms/u/s!Ap5DVcQnpz0FguV3q_z9nwnYmCPtXw?e=2cYPe2