CEFRとめやす
今回、ヨーロッパで〈めやす〉について発表をして、いろいろなところで、CEFRとはどう違うのかという質問をいただきました。
それについて、私たちの講師である山崎先生が京都大学の講演で話しておられます。
「『外国語学習の目安2012--高等学校の中国語・韓国語教育からの提言--』とは何か?」山崎直樹(関西大学、中国語) - 京都大学OCW
それから田原さんが編集された『他者とつながる外国語学習をめざして』の第2章で、齊藤公輔さんが「『めやす』×CEFRの試み」で話されています。
そこで書かれた共通点は
1.CEFRの言語使用領域と〈めやす〉の話題分野
2.能力記述文
3.能力記述文が言語活動領域と学習レベル別に分類されていること
と述べられています。
相違点は
1.CEFRは基本的に成人市民(の育成)を対象にしているのに対して、〈めやす〉は、日本の高校生を対象としていること
2.CEFRは欧州成人市民の生活が前提であるのに対して、〈めやす〉は学校教育が前提としている。
3.〈めやす〉は21世紀型スキルの習得にも言及していること
詳細はこちらをご覧ください。
齊藤公輔(2019)「『めやす』×CEFRの試みー『めやす』とCEFRを活かす授業案―」田原憲和編著『他者とつながる外国語学習をめざして―「外国語学習のめやす」の導入と活用ー』、三修社
そして最後に、3月に講演してくださった奥村三菜子さんが講演資料で〈めやす〉の「3×3+3」とCEFRの関連性について説明してくださった図を掲載します。
CEFRの黄色と青色の部分です。