Let's めやす

「外国語学習のめやす」は、国際文化フォーラムが学習者が主体的に学ぶことをはじめ、21世紀の複雑な社会を生き抜くスキル、21世紀型スキルを身に付けるために作成した教育方針です。私たちは「めやす」の教え方をみんなで共有できるようにワークショップを行っています。そのワークショップの詳細を説明します。

【ワークショップ開催報告】2018年8月27日西岡加名恵先生WS@関学梅田

関西学院大学梅田キャンパスで西岡加名恵先生をお迎えしてワークショップを開催しました。

「パフォーマンス評価をどう活かすか―外国語教育の「逆向き設計」を考える」ーというテーマで4時間勉強しました。

 

私たちは「めやす」についてワークショップを行っていますが、「めやす」の授業プランを考えるとき、大切になるのは「目標分解表」です。

しかし「目標分解表」を考えるとき、そのプランの大きな目標を考えることができても、次に中目標と分けることができず、どうしても日常のタスクに飛んでしまいがちです。飛んでから中目標、小目標と作ると、ちぐはぐな目標分解表ができてしまいます。ここを分かりやすく説明するためには、私たちの実力不足を感じましたので、教育学がご専門の西岡先生に一度講義していただき、学びたいと思いました。

西岡先生は京都大学大学院教育学研究科の教授で、教育方法学、パフォーマンス評価、教員養成がご専門です。

「目標分解表」は「理解をもたらすカリキュラム設計ー「逆向き設計」の理論と方法」を参考にしており、この本を翻訳したのが西岡先生でした。

 最初は教育評価について説明してくださり、学習指導要領改訂について、そしてパフォーマンス課題について話してくださいました。

パフォーマンス課題がどういうものであるか、ビデオでもご説明してくださったので、大変分かりやすかったです。

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その後、逆向き設計論について、「本質的な問い」は何かペアで話し合いました。そして、自分の受け持っているクラスを考えて、パフォーマンス課題づくりを行いました。

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本で読んだときに「本質的な問い」や「永続的な理解」についてちんぷんかんぷんだったのですが、具体例を何例も出してくださり、自分のクラスではどうなのか考えることによって、理解することができました。自分が考えたプランについてはグループで話し合いました。

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その後、ルーブリック作り、カリキュラム改善の事例、ポートフォリオ評価法も説明してくださいました。

個人的には、チェックリストとルーブリックを組み合わせる方法を新しく知ったこと、本質的な問いについてよく考えられていなかったなという反省したことなどがあり、とても勉強になりました。

最後に参加者にアンケートを行ったのですが、90%が大満足という結果。西岡先生の説明が分かりやすく、テンポがよく、とてもよかったという意見が得られて、こちらもうれしくなりました。

 

教育学が専門ではないので、なかなか深いところまで説明できないことがあるので、こうやってまたどなたかをお呼びしてワークショップ、講演を行うのもいいなと思いました。